GDC報告その5

130614p

GDC3日目の27日というか28日の講演もまとめて報告。27日も行ったGDC Playのことはもう全部書いたので割愛。小島監督の講演がある日だがまず見に行くことは無理でしょうっつーぐらい予定が詰まっておる。
予定というか、ようやくマシンの調達がなんとかなりそうなのだ。いや、なんとかなりそうな話が聞けそうなのだ。一応、念のために朝一でアップルストアに行っておいたぜ。9時から開いててびっくり。

結局マシンの調達はどうなったかというと、講演をセッティングしてくれた会社の社員さんからMacbookを借りれることになりました。
なりましたが、彼だって仕事で使うんだ。俺が借りられるのは明日の講演当日、2時間前からだ。すてき!
出陣前のコメはまずい
あらゆるマシントラブルの経験から起きうることを予測しつつ、他の人の講演準備中の会場に入り込んで、彼のマシンからKeynoteをオンラインで買ってもらう。
彼のマシンが英語OSだとしたら俺のプレゼン原稿の日本語部分は大丈夫なのか?という心配はあったが当日まで借りられないんだからしょうがない。もう当日までキニシナイ!

そんなこんなで予定が詰まっていたというよりも講演当日の為の準備でばたついただけだったのだな。
客入れ前壇上からの光景
とりあえずGDCでの講演がどんな感じなのかと見ておきたかったのでマーベラスとTOKYO JUNGLEの講演を見る。リハーサルから覗かせてもらった。会場の大きさや機材も把握しておかないとね。
どーも、日本人講演ってのは人が少ないみたいだ。結構な広さの会場だし、ニュース記事に載っている講演者の写真を見ると黒い幕を青いスポットで照らされたかっこいいものばかりで、どれほど華やかな舞台なのかと心配してたんですがね。
立派な会場にまばらに人がいる感じ。これなら大学の講義室ぱんぱんに人が入ってた台湾のGDACでの講演のほうが盛り上がってたよ。個人講演だからこんなに人が少ないのか?と思っていたらNintendoのWEB Frameworksの講演も似たような客の入りだったらしい。うーん、なんだかGDCに講演で呼ばれるって別にたいしたことではないような気がしてきたぞ。

講演をしてきた人間としては自分の糧になったとか良い経験になったという意味で十分有意義だったと思うんだが、「日本人単独2人目の登壇!」……といばるような成果や効果はないぞコレ。良い講演が出来たとか質疑応答が盛り上がったとか、日本人の進出が目立ってきたとか……そりゃ言葉を選んで良いように表しただけだなというのが体感した人間の感想。
改めて考えてみると、実際自分が英語で講演されても何を話してるか判んないから聞く必要ないなーと思ったぐらいなわけで。外人からしても日本語でしゃべられて、テンポのずれる同時通訳を聞きながらじゃないと理解出来ない、しかも通訳はいる分内容・講演時間が半分になる、よその国からやってきた人間の講演なんてよほど注目してないと行かないだろう。
良い講演が出来たとかそういう次元の話じゃないのだ。まず知られてないし注目されてないんだから、始めるならそこから手を付けないといけなかったのだ。

パンフレット
例えば、この講演内容一覧のパンフレット。聞きにくる人はこれを見てどの講演を聴こうか考えるわけだ。
だとしたら講演タイトルに「LA-MULANA」とゲーム名を入れるべきだったし、「ポロリもあるよ!」ぐらい書いておけば良かったのだ。ロビー活動もゲームの宣伝だけじゃなくて講演することを吹いて回るべきだったのだ。

やー真面目に語ってしまいがちだが、しかたがない。細かいアメリカでの出来事は徐々に公開していっているGDCからの生放送を追ってみてください。もうGDCから随分日が経ってしまったので真面目に思うことを語っておかねば。
日本人の良いところでも悪いところでもあると思うんだが、「参加したことに意義がある」とか「頑張ったのだから」とかで人を悪く言わないようにというかプラス思考と言うか、とにかくまぁ褒められるところを評価しようよという優しさと言うか事なかれ主義みたいなね。
そんな甘い壁じゃないぞ。というか今まで日本人講演を見てきた人はこの現状を知ってたのか?大層な費用をかけて講演しにいったけどおかげで有名になったような実感もないし、東京ゲームショーで取材受けたのと同じレベルだ。

ま、それを体感出来ただけでも良しとするべきか。レベルの高い人達と友好関係を広げられたのは素晴らしいことだと思うが、それはGDCじゃなくても出来るもんね。いや、GDCだからこそ高レベルが集まってたと見るべきか?
金と時間がかかっているので有意義だったと思い込みたいが、世界でメジャーになるには日本からの壁はまだまだ大きいよと言うまとめでいよいよ最後のまとめにいきます。

Share and Enjoy !

0Shares
0 0 0

GDC報告その4

130517p

誰にも知らせることなく(あ、生放送ではしゃべったっけ?)、壊れたマシンを一人で直そうと朝一でWalgreensに行って精密ドライバーを買ってくる。ついでにセブンイレブンでホットドッグも。気に入ったんだよ。
分解
このマシンはかなりのトラブルを経験しているので、どこが悪いのかも見当がついていたので開けてみたらまったく見当違いだったので元に戻してほっといた。
画面は映らないがUSB充電器ぐらいには使えるだろう。とりあえず、講演のだんどりしてくれている会社の人にメールしておく。こんな大都会だ、なんとかなるわい。

さて、この日からGDC Playなるものがオープンする。自分の講演以外ではこれが一番楽しみだったのだ。今回はこれをじっくりレポートする。
GDC Playってのはまぁ格安ブースみたいなもんだ。企業が対象ではなく、インディー開発者が出展する為のミニブースがいくつも並んだスペースなんだな。その中で賞を決めたり、この中だけでもちょっとしたイベントみたいな感じだ。
ぼけぼけどこの国のゲームだろう
この日は昼からプレイズムマン1号とホテルで@@@からの取材を受けるぐらいしか決まってなかったので、朝から一人でGDC Playなのだ。

[Read more…]

Share and Enjoy !

0Shares
0 0 0

GDC報告その3

130505-p

25日。さてGDC初日である。
といってもここからはGDC徘徊、取材、パーティーの繰り返しなのでポイントを抑えてはしょってしまいましょう。

今日のキモはSteamの中の人との会談である。うん、俺にはあまり関係ない。プレイズムマンの仕事についていくだけだ。
午前中は翻訳の人たちと打ち合わせ。スピーカーの人は自由に使っていい部屋があるのでそこで打ち合わせしましょうと連れて行かれた部屋が、
何かのいやがらせか
あぁ、講演に使う規模の部屋が空いていたのはわかるぜ。だからって真ん中にぽつんとテーブル置くことはないだろう。
といいつつ邪魔の入らないスペースなので、後日エンターブレインの取材で勝手に使わせてもらったよ。

[Read more…]

Share and Enjoy !

0Shares
0 0 0

GDC報告その2

130504-p

GDC報告の意義を語りつつ、それでもまぁアメリカさまはどんなもんだったかぐらいも紹介しておきたいところ。
ということで難しい話に入る前にサンフランシスコの観光紹介をやります。

観光といっても、1日半ぐらい。日本を夕方に出てもアメリカに着くとまだ午前中っつーんだから、そりゃ飛行機で睡眠をとって初日の23日もまるまる有効活用しました。
24日は講演の翻訳さんと事前打ち合わせに使おうと考えていたけども、結局打ち合わせは25日になったので、この23、34日の2日間がまるっと空いてしまったわけです。
仕事で出張とはいえ、空いた時間があったら観光しますわな。
さらに言うと、自分は海外旅行にいって普段見ぬ光景・感じる雰囲気というか、非日常の中にいるといろいろとインスピレーションが沸くタイプなので、観光も仕事と言えば仕事。ということにしておく。

[Read more…]

Share and Enjoy !

0Shares
0 0 0

GDC報告その1

130430p

さて、夢のようなGDCへの遠征、講演の日々からほぼ1ヶ月がすぎました。
目的は海外での知名度アップだったわけで、GDCでの講演やインタヴューなどが出てくるのを待っていたわけですが、さすがにもう出てこないかな。

熱心に取材してくれた人たちが記事にしてくれたのかどうかもわからん。載せるかどうかは編集長次第だからね。
冷静に分析すると、「日本人初のGreenLight通過」とか「日本人の力のみでSteam販売」みたいなのはニュース価値はあったけども、
LA-MULANA自体はもう、2年も前にリリースされたゲームなのだ。いまさら大々的に扱うにはもう旬なゲームではなかったわけだ。

[Read more…]

Share and Enjoy !

0Shares
0 0 0