ささ、仕様作りの続きですね。
その3で説明したのはLA-MULANAの謎解き、仕掛けの部分ですね。謎解きはLA-MULANAの柱の一つ。もう一つはアクションゲームだということ。
敵キャラをこんな感じでいこうと決めるのも大事ですが、ゲーム全体のプレイ感を考えないといけません。早いうちに細部までの仕様を出したのは、これを出さないとプログラマが作業を開始できないからです。ディレクター兼グラフィッカーは俺一人。プログラマは2人。メインシステムとオブジェクトという感じで担当を分けております。つまり、俺一人でこのプラグラマ2人に同時に指示を出せないといかんのですよ。システムの仕様が出来ていてもオブジェクトの仕様が出来てなかったらプログラマ1人が作業できないまま待ちになってしまいますんでね。それと同時期にNICALiSの方から「翻訳を早めに進めたいから全テキストを出してくれ」なんてことも言われてました。ゲーム全体に大幅リニューアルがほどこされるわけだから、当然石碑や会話文にも手が入ります。まだろくに動く物もない段階で全ての謎や仕掛けを先行して考えてヒントになる文章を全部考える作業も同時進行……。ゲームのディレクターってみんなこんなことしてんだろうか!