GDC報告その４

誰にも知らせることなく（あ、生放送ではしゃべったっけ？）、壊れたマシンを一人で直そうと朝一でWalgreensに行って精密ドライバーを買ってくる。ついでにセブンイレブンでホットドッグも。気に入ったんだよ。

このマシンはかなりのトラブルを経験しているので、どこが悪いのかも見当がついていたので開けてみたらまったく見当違いだったので元に戻してほっといた。
画面は映らないがUSB充電器ぐらいには使えるだろう。とりあえず、講演のだんどりしてくれている会社の人にメールしておく。こんな大都会だ、なんとかなるわい。

さて、この日からGDC Playなるものがオープンする。自分の講演以外ではこれが一番楽しみだったのだ。今回はこれをじっくりレポートする。
GDC Playってのはまぁ格安ブースみたいなもんだ。企業が対象ではなく、インディー開発者が出展する為のミニブースがいくつも並んだスペースなんだな。その中で賞を決めたり、この中だけでもちょっとしたイベントみたいな感じだ。

この日は昼からプレイズムマン１号とホテルで＠＠＠からの取材を受けるぐらいしか決まってなかったので、朝から一人でGDC Playなのだ。

GDC Playはこの次の日にプレイズムマン１号をつれてめぼしいゲームを紹介して周ったので、２日分の出来ことをまとめて紹介。メインは気になるゲームの紹介だ。
俺が気になった、面白そうだ、日本でもうけそうだと思ったものは全部プレイズムマン１号に紹介しているので、いずれPLAYISMから日本語で遊べるようになるかもしれない。
かもしれないってのは、ここに並んでいるゲームの大半は「未完成」だったりするんでね。つまりインディーの「こんなの作ってます展覧会」なわけだ。

つたない英語力だけども、海外で知名度を広げるのも俺の仕事。かばんからLA-MULANAのチラシを飛び出させて声をかけられるのを待ちつつ、うろうろするのだ。
しかし一番最初に「LA-MULANAの作者か？」と声をかけてきたのは昼飯会場を聞いたインフォメーションのにーちゃんだった。人生初サインも彼のものだ。

まず最初にLA-MULANAチラシに引っかかったのがココ。いや、俺のほうから積極的に近づいてゲームを遊ばせてもらってたら食いついてきたのだ。
DISCORD GAMEのCHASMというゲームだ。
ぱっと見でわかる通り、ＳＦＣ時代を髣髴をするドット絵のサイドヴューアクションだ。
英語の説明は「はんはん、ほほん。」と軽く聞き流していたが、よくよく調べてみると自動生成ダンジョンの散策アクションらしい。地上をベースキャンプにしてダンジョンにもぐるタイプなのかな。
操作感もよろしい。ウチのゲームに比べてストレスなくジャンプアクションを楽しめるぞ。

どうやらこのゲームはGreenLightで苦労しているらしい。しかもKickStarterでも苦労しているらしい。KickStarterでの資金援助目的が「生活費」っつーんだからね。
そこで俺は「はっはっは。LA-MULANAをGreenlight通過させたうちのファンを送り込んでやるよ。ゲボハハハハ。」と調子こいてしまった。
ということでここで大々的に宣伝しておく。
……とおもったらすでに突破してたよ。

次に目をつけたのがこれ。gamesbymoのA.N.N.Eというゲーム。
ぱっと見で「お、洞窟物語フォロワー。」と思ったら「しらねぇ。」ってさ。カナダ人だが、日本語べらべらでした。
つーかチーム名やロゴマークはいったいなんだと思ったら、「も」だってさ。彼の講演ムービーで「My name is も.」って言ってるよ。

海外ではメトロイド＋グラディウスなんて紹介されてる。ロボットを操作するジャンプアクション部分と、船を操作するシューティング部分からなる散策ゲーム。
俺が見たときはまだシューティングステージは出来ていなかったみたいだが、船で地上の障害物を移動させたり積み上げたりして、地上に降りてロボットで散策。メタファイトみたいな感じだ。
なにより、船の乗り降りの際の画面のズームインが綺麗なんだ。テクスチャどこで切り替えた？と思った。

彼はプログラマでありつつ、元々ゲーム会社でバリバリ３Ｄ扱ってた人で、絵文字分で用意してマップも自分で作って……とディレクター仕事の大変さの話で盛り上がってしまった。
音楽は日本の同人音楽サークルこなぐすりにオファーしているぐらい、日本好きだ。

散策って何を散策してんだと聞いたら、壊れてばらばらになった恋人ロボットを復活させる為の散策なんだと。で、世界に散らばる彼女の「ドット」を集めるって聞いて吹いてしもうた。

KickStarterもはじめたみたいで、と思ったらもうパスしてるし。
Greenlightにも出ているね。
興味のある人はぜひ。俺も完成品を遊んでみたい。

前にもちょいと紹介した台湾の人たち、QUBIT GAMESのSPACE QUBE。見事GDC PlayのBEST IN PLAYを受賞してたよ。この人たちはグラフィックツールから何からiPadで動くものを作って作業しているどえらい人たち。
しかも薔薇と椿に影響受けてiPadのカメラをキネクトのように使うSlap That Zombieなんてのを作った人たちで、これがきっかけで台湾で仲良くなったのだ。

ゲームはキューブな立体ドット絵みたいなスペースハリアーとでもいえばいいか。いや、実際ボスの動きなんか絶対スペースハリアー意識してるんだって。
しかもこの立体ドット絵エディタまでついてるから主人公を自分で作れちゃうの。しかもそれがメールやFacebookで共有できるもんだから、自機セレクトがカオス。
つか、俺一緒に写真写ってた。

続いてコチラ、プレイズムマン１号が大変気に入っていたゲーム。XGEN STUDIOのSUPER MOTHERLOAD。もともとはFlashゲームだったみたい。
４人同時プレイが出来るヘリドリルゲーム。どうやらPSNで発売らしい。ヘリで浮きつつ、ドリルでドリドリもぐっていくゲーム。燃料や資源なんかを掘って、どこまで深く潜るかを競うのかな？
補給のために地上に戻ったり、死んだ場所にはドクロマークが残ったりとか、多人数プレイが楽しいゲーム。

DUNGEON DASHERSというダンジョン散策ゲーム。見た感じはシレンなどのターン制ダンジョン散策。しかし主人公が４人いて、トラップや仕掛けにあわせて主人公を切り替えて進むゲーム。
ということはシレンのように自動生成ダンジョンではなさそう。

ダウンロードコードをもらったので英語版を遊んでみたけど、いい感じ。遊びやすい。
やはりステージクリア型みたいに次々ダンジョンを攻略してストーリーが進んでいきますね。

The Universe is MINE。LA-MULANAのチラシもってたら話しかけてきた、GDC Play出展者でもないゲリラ。メタルスラッグみたいなの作ってるから見てくれ！と俺とプレイズムマン１号に話しかけてきた人。
メタルスラッグというと見事なドット絵っていう印象が大きいが、動きやゲームの感覚は間違いなくメタルスラッグでしたよ。日本人でゲーム音楽作ってくれる人探してるんだってさ！

最後はCRYAMORE。これはKickStarterで有名なところ。
聖剣伝説みたいなゲームが好きで、「４なんてなかったんや。」という人は待ち焦がれているようなゲームじゃないかな。プレイズムマン１号も興奮して遊んでいたので日本語で出るのはPLAYISMからか？しかし英語声優セリフまであるのをどうするのかねぇ。

しかしこれ、最初のダンジョンからかなり殺しにかかっている。ゲーム慣れしているプレイズムマン１号も苦戦してたぜ。
そしてLA-MULANAのチラシに気づくとメンバーが興奮してこぞってあつまってきよった。（ブログにも書かれたよ）
黒地にオレンジの円が転々とついた、よーくみると７つのドラゴンボールのワッペンだった黒人が、
「ヘイ！お前の作ったゲームいいぜ！いまどきあそこまでプレーヤーを殺しにくるゲームはないぜぇ！もっと難しいの作ってくれよ！」と言ってきたので、「いえす。」と答えておきました。

かなり長くなりましたが、これがGDC Playで見つけためぼしいゲームたちです。
２６日にあった取材はこちら。Podcastで配信するらしいとは聞いていたが、そのまま載るとはね。

そしてそして、丸一日まったく解決策が進まなかったマシン破壊問題はこの日プレイズムマンに打ち明け、もっかいメール出して寝ました。
生放送だけ優先、どうにもならない未完成プレゼンのことは忘れてよー。