GDC報告その2

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GDC報告の意義を語りつつ、それでもまぁアメリカさまはどんなもんだったかぐらいも紹介しておきたいところ。
ということで難しい話に入る前にサンフランシスコの観光紹介をやります。

観光といっても、1日半ぐらい。日本を夕方に出てもアメリカに着くとまだ午前中っつーんだから、そりゃ飛行機で睡眠をとって初日の23日もまるまる有効活用しました。
24日は講演の翻訳さんと事前打ち合わせに使おうと考えていたけども、結局打ち合わせは25日になったので、この23、34日の2日間がまるっと空いてしまったわけです。
仕事で出張とはいえ、空いた時間があったら観光しますわな。
さらに言うと、自分は海外旅行にいって普段見ぬ光景・感じる雰囲気というか、非日常の中にいるといろいろとインスピレーションが沸くタイプなので、観光も仕事と言えば仕事。ということにしておく。

到着してからやることは、空港からの脱出である。
海外に着いたので英語の話せるプレイズムマン2号にまかせたいところだが、あれこれ迷っておられる。
タクシーを拾ってはみたが聞いていたよりはるかに高額を請求されたので、機内での勉強からbartという列車でホテル近くのダウンタウンまで行く。

アメリカがどうこうというより、日本のあらゆるシステムってのはいたれるつくせりってことを実感します。
切符の自販機からしてぶっきらぼうだもんね。金を入れて切符を買ったらお釣りが出るんじゃなくて、お金を入れたら戻してほしい金額を入力しないと入れた分だけのキップを買うことになるんだな。
このbartという列車が切符を買うと言うより値段分のプリペイドを買って乗ると言う感じだけども。

地上に出て一発目始発の隣の乗り場
シスコ到着。……この段階ではたいした感動もなし。
銀座とか有楽町もこんなかんじだもんなぁ。歩いている人の大半が外人ってところが違うか。

ドラゴンゲートホテル近く
ホテルはこのチャイナタウンのドラゴンゲートのあるブロック。夜中は非常に危険なエリアとか聞いてたけど、ばんばん夜中歩き回ってました。
互いに予習もしていないので食い物の店などの知識もなし。ホテルに荷物ばらしてから近くの中華系ファーストフード店に入る。中華といいつつベトナム系も混ざっていたのでバインミーを食べる。
本場とはやや違うバインミー
まぁ聞いてはいたけどでけぇよ。ジュースとか日本でも買えるものは、日本に比べると4割り増しぐらいの高値ではあるが、それを抜いてもサイズがでけぇよ。
ただまずいとも思わない。よくアメリカは飯がまずいといわれるが、俺にはまったく関係なし。うまいうまい。

中華街奥地リトルイタリー
観光といっても飛行機に9時間詰め込まれていた後だ。しかも税関を抜けるのに1時間以上並んだしな。目的もなくふらふらホテルの周りを散策する程度だ。
チャイナタウンを北に抜けると雰囲気はがらっと変わってリトルイタリーと呼ばれるエリアに出る。しかし飯時でもないので折り返す。
折り返して歩きつつ、コンビニかスーパーを探す。ホテルが思っていた以上に設備が少なかったので、日用品を探していたのだ。

適当な店を2、3店まわり、物価などを体感する。買い物のルールもね。
アメリカにいる間、「袋いるか?」「いえーす」といって紙袋をもらっていたが、全部有料だったと気づいたのは最終日だ。
コンビニにSteamカードなんてのがあるリットルじゃなくてガロン

なんのかんのでもう夕方の4時だ。俺は気分的にホテルで休息気分ではあったが、プレイズムマン2号が「観光案内センターに行きたい」という。
旅行者に優しい案内やチケットがもらえるそうなのだ。センターはダウンタウン・マーケットストリートの中心、ケーブルカーの発着駅のあるあたり。そしてClosed。誰もいねぇ。すでに閉館時間だ。早すぎねぇか。
ジェームスブラウンのクチパク物まねをするジジイパフォーマーを尻目に、ケーブルカー乗り場も長蛇の列だったので違うところに行くことに。

斜め駐車場所によって角度違う
地図でみるとたいした距離のないグレース大聖堂へ……坂の町だったよ。なめてたよ。
しかしだよ。出会って間もない人との観光だ。はたしてやつは「徹底的に時間を使って周りたい」タイプか? はたまた「のんびり空気を楽しむ」タイプか? むー、「バリバリ歩く」タイプなのか!
様子を伺いつつ、「だめっす、めんどうっす、疲れたっす。」とは口に出さず、「おら、いつもやってるどぉ。」という足並みで坂を登る。
ひょっとするとプレイズムマン2号からは「歩きすぎだよ疲れるだろうがぁ!」と思われていたかもしれないが、知る由もなし!心の中では俺が疲れきっていたのだ!

グレース大聖堂近くで見るとコンクリ
しかしまぁ車で移動しない分、自分の足でサンフランシスコの坂を体験できるのは良い。
サンフランシスコに行ったことがない人でも「凄い坂だ。」って話ぐらいは知っている。じゃあどのくらいの凄い坂なのか?
立ち止まっていても足に負担がかかるほどの坂だ。スキー上級者コース張りの角度はあるぞ。
肝心の協会はまぁ、ヨーロッパの歴史のあるものに比べりゃ新しいものなのでたいした感動はない。
下のほうに海が見える上がかすむ

24日。
朝ジャンク
これがやってみたかったのだ。一人でふらっと町を歩いてコンビニでホットドッグ買って朝飯だ。朝の6時でございます。
ホットドッグとLLサイズドリンクにチップスつけて2.99ドルのお徳セットだ。もちろん、こんなにいらねぇ。
コンビニもね、日本じゃ考えられないシステム。ドリンクやホットドッグもレジと押す前に自分で盛り付けてから持っていくの。不正し放題じゃないのか。
一度コーヒーを買ったら、ポットが空っぽでね。「今から沸かすから待ってろ」とレジ奥のコーヒーメーカ作動。コーヒーが出来上がると、「自分で入れてきな!」とレジ奥まで客を通す。なんせ「セルフサービスだからな!」だってさ。

始発の隣の乗り場セルフ撮影
昨日はホテルの周りを散策しただけだから、丸一日空いている今日はサンフランシスコの目玉とも言えるフィッシャーマンズワーフとゴールデンゲートブリッジに行くよ。
ケーブルカーに乗って出発だ。と、その前に昨日行きそびれた観光センターによっていくよ。……時間なのに開いてないよ。無人。いいかげんな。
ケーブルカーとかその他もろもろの交通機関に一日乗り放題のチケットを並んで買う。さらにケーブルカー始発駅は長蛇の列。
そこで我々考えた。「隣の駅まで歩いていったほうがすぐに乗れるんじゃね?」と。
実行したはいいが、事前情報無しの二人。本当にそこが次のケーブルカーの駅なのかすらよくわからん。だって日本のバス停みたいなタテ看板もないからね。屋根もない。人が並んで待っているぽいところには、道路の縁石が赤色のペンキで塗られているだけ。
「ホントはあっちじゃねぇのか」「俺見てくるよ」「あぁあ、もう来たよ」「うえぇぇえ」とかやりつつ乗車、フィッシャーマンズワーフへ。

シーフード店が並ぶ
俺は別に大食いのデブではない。ではないが、観光に来るとそこにある珍しいものは一通り食べてみたいタイプだ。
嫁にも「旅行に行くと食べることばっかり。」などといわれるが、非日常の見知らぬ場所で得られる味覚というのも日本では絶対に体感できないことなのでうるさいのだ。のだ。

おじょうさんたち適当に選んだ店
やたらにスタイルのいい娘さんたちを後ろから盗撮しつつ、歩いて一番にぎわっているところへ。
まーアメリカの観光地なんてテーマパークと言うか人口のよくあるものってのはわかりきっていたので、目的はただひとつ。
でかいパンの中にクラムチャウダー
クラムチャウダーinでっかいパン。さすがにうめぇ。うめぇけどこれだけでおなかいっぱいだよ。本当はこのフィッシャーマンズワーフのどこかの店にある「クラブチャウダー」なるものも食べてみたかったが、ギブアップ。
テーマパークだねアシカども

そしてこのフィッシャーマンズワーフのすぐ隣にあるメカニカルミューゼ。恐ろしく古いゲーム機などの博物館で、ゲームセンターCX in USAでも紹介されていたやつです。
現役で動いているのをはじめて見たレベルのマシンもあれば、さらに想像を絶した古いものも。でもなんとなく、ゲームの基本って何も変わってねぇんだなーとも。
ATARIのポールポジションぽん?

こんな感じにマシンが満載現代とは材料が違うぐらい

コンセプトは今も昔も野球盤毛糸の服を着ておられます

ギアつき2Dレース。猛スピードで壁に突っ込むとすり抜けられるバグあり。写真撮影機。構造が今のものと変わらず。

昨日は地図上の縮尺だけを信じてえらい目にあいましたが、今日もやってしまいます。なんとなくゴールデンゲートブリッジまで歩けそうな気がしたので歩いていくことにしました。
……遠い。地図上の距離で言えば3~4kmぐらいか?でも遠くに見えるゴールデンゲートブリッジはかすんで見えるんだな。
途中にある坂道で俺の腰に激痛が走り、「あかん。講演のとき立てれません。」と思ったが口にも出さずやせ我慢して歩く。
しかし山を越えたところでバスに乗って行こうという話に。そりゃそうよのう。事前知識無しの二人でガイドブックを見ながら端まで行くバスを見つける。

GGB歩ける
古い橋でなかなかかっこいいです。しかしだな。瀬戸内海に面したところで生きていた自分にとっては「瀬戸大橋ほどじゃねぇなぁ。」てのが正直な感想。
しかしアバウトと言うかなんと言うか、日本なら必ずあるものがない。それは歩道横にある金網。
なんもない。普通の道がただ橋の上を通ってるレベルの代物。飛び降りたい放題。後から調べてみたら自殺の名所らしい。それでもふさがないおおらかさ。
1つ目の柱まで歩いたところでプレイズムマン2号が「もっと先まで歩きますか?」と聞いてきたので、ついに本音で「イヤです。帰りたいです。」と言いました。彼は俺より体力が余ってそうだが、俺は腰に激痛を覚えたのだ。
足を出す排水口から海

帰り道、バス選びをプレイズムマンに任せて眠りこけていたら「ナラムラさん、違うところに行ってますよ!」と起こされ、バスを乗り換える。
このGDCにはGreenlightという過酷な状況を乗り越えてSteam発売を控えてやってきたのだ。そこでアメリカのバスは俺にこういうんだ。
Green lightキライ
うるせぇ。

あとは軽くGDC会場の下見。登録をこの日に済ませるのだ。
そこで台湾で世話になった一団と再会。SPACE QUBEというiOSのゲームを作ってるやつらとGDC Play出展のためにやってきたのだ。
台湾でも記事を書いてくれた人は今回も記事を書いてくれた。何気に、世界に友達が出来た感がうれしかった瞬間。
そしてこの日合流予定だったプレイズムマン1号からの便りはなく、アメリカンピザ食いてぇと言うプレイズムマン1号と夜のダウンタウンを徘徊し、目当ての店は閉まっていたので見つけたピザ屋でやたら高いでかいピザを食って寝る。

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