メイキング オブ ボスフィギュア

こんにちは、憤死確定です。
はじめてお会いする方は誰?と思われるでしょうから自己紹介いたします。

La-Mulanaの攻略情報を自分用にまとめたサイト、「憤死確定準備稿」を運営していて、そのことがご縁でWii用にLa-Mulanaがリメイクされる時のガイドブック執筆に参加したり、遺跡クイズで気のおもむくままにいい加減な解説をでっちあげました。

そして去年の今頃でしょうか。秋葉原のメイドカフェに社長のPANDAさんに拉致られ、『NIGOROと心中する気はありますか?』と聞かれたので『もちろんです。次もメイドカフェで打ち合わせさせてください。』と二つ返事でお応えし、今に至ります。

普段は、海外とのやりとり(主に英語)を担当しています。さて、そんな私がお送りするのはボスフィギュア制作記です。
英語担当がなぜ?と思われるでしょう。実は、昔とった杵柄といいましょうか、フルスクラッチの経験があるのです。フルスクラッチとは様々な素材から模型を作ることです。

ボスフィギュアの「ボス」というのは勿論、La-Mulanaのディレクター、楢村さんです。先日のTGSでNIGOROのブースで配っていましたね。これは、模型業界でいうところのガレージキットです。とはいっても、私の担当は原型(模型複製のための雛形)の修正、型取り、複製、塗装で、 原型を作成したのは楢村さんです。なので、あれらのフィギュアは楢村さんの作品ということになります。憤死の制作物ではありません。

詳しくは言えないのですが、ことの始まりはPLAYISM2周年パーティーの席での楢村さんとの会話でした。原型さえできれば、比較的簡単に複製が可能であることを説明したとろ、そのうち作ってみようという話になりました。
その数ヶ月後、TGSで配るからボスフィギュアを量産するのだ、という指令が下ったのです。

8月の上旬に楢村さんから原型を受け取って作業を開始しました。
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原型を修正した後、油粘土に埋めて枠で囲い、そこにシリコンゴムを流して8時間待ちます。待っている間はおやすみタイムです。
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シリコンが固まった頃に起床して、シリコンから原型がはずれないように気を遣いながら、油粘土を除去します。そして、反対側の面の分のシリコンを流し込みます。さらに8時間経過するのを寝ながら待って、固まったら型の完成です。
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出来上がったゴム型にレジンを流し込みます。レジンは2種類の液体を混ぜると数分で固体になるというものです。この性質を利用して、混ぜたレジンをすばやくゴム型に流し込み、任意の形の物を作ります。こうして、レジン製のボスフィギュアが出来たのであります。
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レジンというのはプラスチックに似ていて、一般的な模型用塗料で塗装が可能です。しかし、扱いにくい部分もあります。固まる時に無数の細かい気泡が発生するのです。通常であれば、それらの気泡をパテで埋め、体の青、舌の赤、目と口の黒を塗装するところですが、それを行うととても締め切りに間に合いそうにありません。そこで気泡を埋める工程をばっさり省略して、はじめからレジンに青い顔料を加えて、体を塗る手間を省きました。あとは目、口、舌を塗るだけです。
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青い色の普通のボスフィギュアに加えて、私の好みで金と銀のボスフィギュアも用意しました。
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自分なりに努力してボスフィギュアの量産をしましたが、受け取った方にはお詫びをしなくてはなりません。それは塗装のクオリティが低いからです。さらに、気泡で穴だらけ。この場をお借りして謝罪します。ボスフィギュア制作記は以上になります。現在はリファインしたものを作っています。機会があれば皆さんのお目にかけることがあるかもしれません。それまでは、また作業場にひきこもります。みなさま、ごきげんよう。

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